狩人の夜のBlue-rayが発売される

「狩人の夜」1955年年のアメリカ映画だ。
一般には、アガサクリスティ原作でビリー・ワイルダー監督の1957年の映画「情夫」の弁護士役で知られているイギリス人俳優のチャールズ・ロートンが唯一監督した作品だ。
この作品は、公開当時批評的・興行的に失敗してしまったためにチャールズ・ロートン唯一の監督作になってしまった映画だ。

1960年代以降、フランスのヌーヴェル・ヴァーグの作家や批評家に評価をされ、日本では1990年台に入ってから劇場で公開される等、後年激賞され再評価をされた作品としても有名である。
この映画は、いわゆるフィルム・ノワールの時代の作品だが、作品の持っている特徴は1920年代から1930年台のドイツ表現主義の映画のようでもある。

上記のシーンなどは、まさに表現主義的構図で、ケーテ・コルヴィッツの銅版画のようでもあり、「カリガリ博士」のようでもある。
海外のサンプル動画等を見ると高画質ものも多いようだったが、日本ではあまり画質がはっきりしないDVDでしかソフト化されていない作品だったので単純に嬉しい。

 

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